ネバダミステリーを解明せよ!
1984年、アメリカネバダ州のインクラインという村で原因不明の疲労患者が集団発生。
村の人口のの1%にあたる200名が症状をうったえが、アメリカ疾病対策センターが調べてところ病態の存在は認めたが、明確な原因は不明のままでした。
この事例はネバダミステリーと呼ばれます。
この病因・病態を解明するため1988年に「慢性疲労症候群(CFS)」という疾病概念とともに診断基準が制定されました。
日本では、1990年よりCFSに対する研究が本格的になり、2004年の調査では対象となった一般地域住民のうち6割近くが疲労を感じ、約4割の人は半年以上続く慢性的な疲労を自覚していることが明らかになった。
さらにその半数の人が何らかの日常生活に支障をきたしていることもわかった。
疲労は体の異常や変調に対するアラーム信号として重要なシグナルですが、過剰にはたらくと疾病状態に陥ります。
疾病としての疲労
CFSは原因不明の強い倦怠感が長期間続き、健全な社会生活に支障をきたした病態です。
主な症状として、強い倦怠感、微熱、頭痛、筋肉痛、精神神経症状などがあります。
様々なストレスが体内の神経系、免疫系、内分泌系のバランスを崩し、免疫力(NK細胞活性)の低下が起こり、体内に潜在したウイルスが再活動をおこし発生すると推測されています。ウイルスをもう一度もとに戻そうとするために免疫物質(インターフェロンなど)が増産されてきます。この増加が脳に悪影響を及ぼし特に前頭葉の機能障害を引き起こし、疲労感、倦怠感がましてしまいます。
参考資料 日本製薬工業 ちょっと役立つ話より